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天津楊柳青年画について

<中国で最も有名な年画>

中国で最も有名な年画

楊柳青年画は、中国で最も有名な年画の1つです。
中国では「○大年画」と呼ばれる事があるのですが、四大年画であれば「天津の楊柳青」「蘇州の桃花塢」「山東の楊家埠」「四川の綿竹」となります。三大年画ならば楊柳青、桃花塢、楊家埠で、二大ならば楊柳青と桃花塢です。
「南桃北柳」と呼ばれる事もありますね。

<楊柳青年画の歴史>

楊柳青年画の歴史

600年を超える歴史があり、年画作成の最盛期は清代(17から19世紀)だと言われています。天津近くの楊柳青鎮という場所を中心に、今も作られています。ちなみにこの楊柳青という地名は、清の六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい)が18世紀に名付けました。
そんな由来もあり、楊柳青年画は全国的に知られるようになったようです。

<温かみのある素朴な民芸品>

温かみのある素朴な民芸品

楊家埠年画の説明でも触れましたが、年画は元々は正月(春節、旧正月)の飾りです。
「貼年画」という言葉は年画を家に貼ることを指し、大掃除や爆竹を鳴らすのと同じように貼年画も正月の定番でした。
(最近は印刷された量産品を飾ったりするので、貼年画の風習も都市部を中心に薄れつつあります)
正月飾りということもあり、大部分の年画は縁起言葉や縁起物が描かれた、とても縁起の良い作品です。

<楊柳青年画の特徴>

楊柳青年画の特徴

楊柳青年画の特徴は、「木版画と手描きの融合」です。
輪郭部分を木版で黒く刷る→色別に3回程度木版でカラー刷りする→手描きで細部を彩色するという工程を経て完成します。
手描きでの彩色が加わる事で、他の地方の年画では見られない、とても細かな表現が可能になります。
木版画ならではの温かみ有る朴訥さと、手描きの繊細な雰囲気が見事に融和しています。楊柳青年画に良く見られる題材は、吉祥(縁起言葉)と娃娃(子供)を組み合わせて描かれた作品群です。
特徴のある子供達が、蓮の花を手にしたり、蝙蝠に乗ったり...
人の目を惹き付ける魅力的な作品が今でもたくさん作られています。

<楊柳青年画と娃娃(子供)>

楊柳青年画と娃娃(子供)

年画に登場する子供達の描かれ方は、日本人には好みが分かれる絵だと思います。
しかし、このちょっと太った子供っぽくない子供達、実は豊かさの象徴ともされているのです。今では満足に食べられ無い子供も減りつつありますが、昔はぽっちゃりとしているという事が「裕福、余裕がある家庭」の象徴だったわけです。
そんな中国の歴史的文化が息づいた年画。
...ほら、この子供達がちょっと可愛く見えてきたのではないでしょうか?

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