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景泰藍について

景泰藍(けいたいらん)は、中国明の時代から作られるようになった工芸品で、日本の七宝焼(しっぽうやき)に似た技法で作られています。 古来より、中国の交易(輸出)用の工芸品としても重要な位置にありました。現在、その作成技術は国家級非物質文化遺産(無形文化財)として登録されています。 景泰藍は、中国の金属を使用した工芸品の中でも相当の知名度があり、一般の人にも広く知られています。

<景泰藍の名前の由来>

景泰藍

明の時代、景泰年間(1450~1456年)に作られ始めたので「景泰」 当時にはまだ藍色の色しか作られなかったので「藍」。 ...とても素直な名付けです。 今では、釉薬の種類や技法も増え、様々な色で彩色された作品が作られています。

<景泰藍の作り方>

作成方法は、日本の七宝焼(しっぽうやき)や琺瑯(ほうろう)に近いものです。

1.銅で作品の基材(原型)を作る
   現在の量産品は型板を使いますが、昔の物は銅版から叩き上げて作っています。

2.金属線を、基材に嵌め込む
   とても細い金属線(主に銅線)で、基材の上にデザインを描いていきます。
   描いた後にメッキ加工して、高温で焼成して線を基材に定着させます。
   この工程は、今でも手作業で行われることが多いですね。

3.色を付ける
   金属線で描かれたデザインに色を付けていきます。
   一箇所ずつ、様々な色の釉薬(ゆうやく)を手作業で塗ります。
   塗った後に焼成するのですが、この時に釉薬が1/3程度に縮んでしまいます。
   なので、塗って焼いて、という工程を3回~5回程繰り返します。

4.表面の研磨
   焼成後、金属線の表面と釉薬、作品の底面などを丁寧に研磨します。
   こうすることで、艶やかな光沢が生まれ、宝石のような景泰藍が出来上がります。

5.仕上げ
   錆びたり劣化するのを防ぐ為、輝きを持続させる為に、専用の液体に付けたり、
   通電処理などを施します。
   最後にしっかりと水洗いして乾かすと...景泰藍の出来上がりです!

<景泰藍の現状>

景泰藍

現在では、非常に多くの景泰藍製品が作られています。
旅行のお土産や、国外の親友などへのプレゼントとしても人気があります。
小さな景泰藍の中には機械で作られた物もあり、現代の物は比較的廉価に手に入ります。
しかし、工芸品というよりは雑貨に近い品質の物が数多く流通しており、本当に質の良い作品にはなかなか出会えなくなってきています。
 現在作られている景泰藍製品は、基材となる銅を薄くしたり、釉薬を塗る工程を減らしたりしてコストカットを図っている物が多いのが現状です。
以前作られたもの(老景泰藍と呼びます)は、現代のものと比べて同じ大きさでも(銅や釉薬の分)重く、どっしりとした作りになっています。
以前は外貨獲得の為の交易品にもなっていたので、作りも緻密でとても丁寧に作ってあるものが多く見受けられます。

当店で扱っている老景泰藍は、1960~80年代に、外貨を獲得する為に中国の国家企業が輸出用に作成した景泰藍の、輸出前段階のサンプル品です。
当時の物はまさに伝統工芸品としての格があります。

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