
「宝鶏」という場所をご存知ですか? 中国の陝西省、西安(せいあん。北京とチベットの中間点くらいの場所です)から200km程西に位置します。 西安は兵馬俑(へいばよう)が有名なので、知っている方も多いかもしれませんが、宝鶏はあまり知られていないようです。紀元前からの歴史がある古い街ですよ。 中央部は結構都会なのですが、郊外は立派な(?)農村です。

周囲の農村部では、「一村一品運動」というものを展開しています。
簡単に言えば「1つの村に1つの特産品を」という運動です。
農家の人たちが、冬の間や雨が降る日、つまり農作業が出来ない時期に民芸品を作っています。
材料は身近にあるもの。
土や木、藁、鳥の羽根など、手に入りやすい物を使っています。

作り手は全員普通の農家の人たち。
村の作業場に集まって皆で一緒に作ったり、
自分の家で一人黙々と作業したり...
作る人の個性も現れる、温かみの有る作品たちです。
今回の木面は、宝鶏の風翔という農村部で作ったものです。
この木面は、農作業の道具や、水を汲む柄杓など、身近にある日用品の形を元に作っています。
1つ1つ手で彫って、顔を描いているので、大きさや表情にも同じものはありません。
顔のデザインは、京劇の面をアレンジして作っているようです。
大胆な色使いでインパクトがありますね。